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下腿や足のしびれ、あきらめていませんか?原因筋へのアプローチで改善の道筋を

新人セラピストのみなさん、こんにちは!
足のしびれや痛みが「どこから来ているのか分からない…」と悩んだ経験はありませんか?
特に、下腿の外側から足の甲にかけてジンジンと広がるような症状には、「長腓骨筋」や「短腓骨筋」の不調が関係しているかもしれません。これらの筋肉は足首の動きや体のバランスに関わるだけでなく、東洋医学では「胆経」との関係も指摘される重要な部位です。
本記事では、長腓骨筋・短腓骨筋の解剖学的知識と、実際の触診方法をやさしく解説。しびれへの理解を深め、アプローチの幅を広げていきましょう!

なぜ腓骨筋がしびれの原因になるの?その理由を深掘り

「でも、どうして腓骨筋がしびれを引き起こすの?」と疑問に思われるかもしれませんね。実は、これらの筋肉のすぐ近くには、足の甲や指先の感覚をつかさどる大切な神経、「浅腓骨神経(せんひこつしんけい)」が走っています。そのため、長腓骨筋や短腓骨筋が硬くなったり、使いすぎで疲労したりすると、この浅腓骨神経を圧迫したり、動きを悪くしたりしてしまうことがあるのです。その結果として、神経が支配している下腿の外側や足の甲にしびれや痛みが生じる、というわけです。ですから、これらの筋肉の状態を正しく理解し、適切にアプローチすることは、しびれの改善を目指す上で非常に重要になってきます。

この記事で学べること:解剖から実践的な触診スキルまで

この記事では、以下の3つのステップで、長腓骨筋・短腓骨筋について詳しく解説していきます。

  1. 長腓骨筋・短腓骨筋の基本情報: まずは、これらの筋肉がどこから始まり(起始)、どこに付着し(停止)、どのような働き(作用)をするのか、そしてどの神経によって支配されているのかといった基礎知識を整理します。アナトミートレインや経絡といった、体全体のつながりを意識した視点もご紹介しますよ。
  2. 腓骨筋とまわりの組織との関係性: 次に、長腓骨筋・短腓骨筋が、他の筋肉や神経とどのように位置し、関わり合っているのかを学びます。特に、しびれの原因となりうる浅腓骨神経との関係や、足のアーチやバランスに関わる前脛骨筋(ぜんけいこつきん)との興味深いつながりについても触れていきます。
  3. 明日から使える!腓骨筋の触診テクニック: 最後に、実際に長腓骨筋と短腓骨筋を体表から触り分けるための具体的な手順とコツを、わかりやすくお伝えします。正しい触診は、的確なアプローチの第一歩です。

これらのステップを通して、みなさんが自信を持って腓骨筋の評価とアプローチができるようになることを目指します。どうぞ最後までお付き合いください。

腓骨筋の理解と触診は、下腿外側~足背のしびれ改善への近道です

下腿の外側から足の甲にかけてのしびれや痛みに悩む患者さまを担当したとき、原因の特定に苦慮することもあるかと思います。そのような場合に、長腓骨筋と短腓骨筋の解剖学的な知識と、それらを正確に触り分ける触診スキルは、非常に強力な武器となります。これらの筋肉の状態を的確に把握し、適切にアプローチすることで、つらい症状の改善に大きく貢献できる可能性があるのです。

【理由】なぜ腓骨筋の知識と触診スキルが重要なのでしょうか?

では、どうしてこれらの筋肉の知識や触診技術が、それほど大切なのでしょうか。いくつかの理由があります。

腓骨筋は足首の動きと安定を支えるキーマッスルだから

長腓骨筋と短腓骨筋は、足首を底屈(足の裏側へ曲げる動き)させたり、足部を外反(足の裏を外側に向ける動き)させたり、外転(足部を外側に開く動き)させたりと、足首の複雑な動きに関与しています。これらの動きは、私たちが立ったり歩いたりする際に、バランスを保ち、スムーズな体重移動を行うために不可欠です。腓骨筋がうまく働かないと、足首の不安定さや、歩行のアンバランスにつながることがあります。

腓骨筋の不調は浅腓骨神経を介してしびれを引き起こすから

これが今回のテーマの核心とも言える部分です。長腓骨筋と短腓骨筋の間や、これらの筋肉を覆う筋膜の近くには、足背(足の甲)や下腿外側の感覚を支配する浅腓骨神経が走行しています。もし、腓骨筋が過度に緊張したり、硬くなったり、あるいは炎症を起こしたりすると、この浅腓骨神経が圧迫されたり、引き伸ばされたりして、しびれや痛みを引き起こすことがあるのです。これは、神経が「助けて!」とサインを出している状態と言えるかもしれません。

身体の歪みやバランスにも影響を与える可能性があるから

腓骨筋は、アナトミートレインという筋膜のつながりで見ると、「ラテラルライン」や「スパイラルライン」といった、体の側面や螺旋状のラインの一部を構成しています。これらのラインは、全身の姿勢保持や動作の協調性に関わっています。そのため、腓骨筋の問題は、足首だけでなく、膝や股関節、さらには体幹や首といった、より上位の関節の歪みやアンバランスにも影響を及ぼす可能性があります。また、東洋医学の経絡でいうと「胆経」の流れとも関連があり、この経絡の滞りは、全身のエネルギーバランスの乱れとして捉えられることもあります。

腓骨筋を深く理解するための解剖学と触診テクニック

それでは、具体的に長腓骨筋と短腓骨筋について、より深く学んでいきましょう。

【基礎知識】まずはここから!長腓骨筋と短腓骨筋のプロフィール

筋肉を理解する第一歩は、その「戸籍」とも言える基本情報を知ることです。

長腓骨筋(ちょうひこつきん)ってどんな筋肉?

長腓骨筋は、下腿の外側にある細長い筋肉です。

起始:どこから始まるの?

腓骨(ひこつ:すねの外側の細い骨)の頭の部分(腓骨頭:ひこつとう)や、腓骨の外側面の上のほう(近位2/3)、そして時には筋肉同士を隔てている筋間中隔(きんかんちゅうかく)という膜からも始まります。

停止:どこにくっつくの?

足の裏側へと回り込み、内側楔状骨(ないそくけつじょうこつ:足の甲の内側にある小さな骨)の足底面と、第1中足骨底(だいいちちゅうそくこってい:親指の付け根の骨の底)にくっつきます。少し長い旅をする筋肉ですね。

支配神経:どの神経に命令されるの?

浅腓骨神経(せんひこつしんけい)によって支配されています。この神経は、腰の骨(腰椎:ようつい)の5番目(L5)と、仙骨(せんこつ)の1番目(S1)の神経から出ています。

作用:どんな動きをするの?

主な働きは、足関節を底屈(ていくつ:つま先を下に向ける動き)させることと、足部を回内(かいない:足の裏を外側に向ける動き、いわゆる外反)させることです。

アナトミートレインとのつながり:体はラインでつながっている!

アナトミートレインでは、「スパイラルライン」と「ラテラルライン」の一部を構成しています。スパイラルラインは体をらせん状に結びつけ、回旋運動の制御などに関わります。ラテラルラインは体の側面を支え、左右のバランスを取るのに役立ちます。

経絡とのつながり:東洋医学的な視点も

東洋医学の経絡では、「足の少陽胆経(あしのしょうようたんけい)」というエネルギーの通り道に関連しています。この経絡は、体の側面に広く分布し、決断力や勇気とも関連すると言われています。

短腓骨筋(たんひこつきん)ってどんな筋肉?

短腓骨筋は、長腓骨筋の少し深層(奥深く)で、やや下方に位置する筋肉です。

起始:どこから始まるの?

腓骨の外側面の下のほう(遠位1/2)と、筋間中隔から始まります。

停止:どこにくっつくの?

第5中足骨粗面(だいごちゅうそくこつそめん:足の小指側の付け根にある出っ張った部分)にくっつきます。

支配神経:どの神経に命令されるの?

長腓骨筋と同じく、浅腓骨神経によって支配されています。

作用:どんな動きをするの?

主な働きは、足関節を底屈させることと、足部を外転(がいてん:足部を外側に開く動き)させることです。

アナトミートレインとのつながり:体はラインでつながっている!

アナトミートレインでは、「ラテラルライン」の一部を構成しています。長腓骨筋とともに、体の側方安定性に寄与します。

経絡とのつながり:東洋医学的な視点も

長腓骨筋と同様に、「足の少陽胆経」に関連しています。

【長腓骨筋・短腓骨筋の走行と作用】イメージで理解を深めよう

筋肉の走行を頭の中でイメージできるようになると、触診やアプローチの精度が格段に上がりますよ。

長腓骨筋の具体的な走行ルートと働きかけ

長腓骨筋は、腓骨頭と腓骨の外側の上のほうから始まるとお伝えしましたね。そこから下に向かい、かかとの骨(踵骨:しょうこつ)の外側にある長腓骨筋腱溝(ちょうひこつきんけんこう)という溝を通り、足の裏へと回り込みます。そして、最終的に足の甲の内側にある内側楔状骨と、親指の付け根の骨である第1中足骨底に停止します。この長い道のりがあるからこそ、「長」腓骨筋という名前なのですね。 作用としては、足首を伸ばす動き(底屈)と、足の裏を外に向ける動き(外反)を助けます。地面を蹴り出す時や、不整地でバランスを取る時などに活躍します。

短腓骨筋の具体的な走行ルートと働きかけ

短腓骨筋は、腓骨の外側の下半分あたりから始まります。そして、長腓骨筋よりも前(体の前方)を通り、足の小指側の付け根にある第5中足骨粗面という少し出っ張った部分にくっつきます。 作用としては、こちらも足首を伸ばす動き(底屈)を助けますが、もう一つの主な働きは足部を外側に開く動き(外転)です。長腓骨筋の外反とは少し異なる動きなので、意識してみましょう。

外果レベルでの腱の位置関係:触診のヒントに!

外果(がいか:くるぶしの外側の出っ張り)のあたりでは、短腓骨筋の腱が長腓骨筋の腱よりも前方に位置しています。これは触診の際に非常に重要な目印となります。また、短腓骨筋の筋腹(きんぷく:筋肉のふくらんだ部分)は、長腓骨筋の腱組織の下に隠れるように位置していることも覚えておきましょう。

足部を固定したときの意外な作用とは?

もし足部が地面についていて動かせない場合(立っている時など)、長腓骨筋と短腓骨筋が収縮すると、下腿(すね)を後ろに傾ける(後傾させる)働きもします。このように、筋肉の作用は体の固定されている部分によって変わることがあるのですね。

【長腓骨筋・短腓骨筋と周辺組織との関係】つながりを知ればアプローチが変わる!

筋肉は単独で存在しているわけではなく、他の筋肉や神経、筋膜などと密接に関わり合っています。

腓骨筋とまわりの筋肉との位置関係:下腿の筋膜区画を理解する

下腿の筋肉は、筋膜によって大きく4つの区画(コンパートメント)に分けられています。前方区画、外側区画、後方浅部区画、そして後方深部区画です。

外側筋膜区画の主役たち:長腓骨筋・短腓骨筋と浅腓骨神経

長腓骨筋と短腓骨筋は、このうちの「外側筋膜区画」に収められています。そして、この区画には、これらの筋肉を支配する浅腓骨神経も一緒に走行しているのです。まさに運命共同体のような関係ですね。

浅腓骨神経の役割:腓骨筋を支配し、足背の感覚も担当

浅腓骨神経は、長腓骨筋と短腓骨筋に運動の指令を送るだけでなく、感覚の役割も担っています。具体的には、足の甲(足背)の大部分(親指と人差し指の間の付け根の狭い領域と小指側を除く)と、すねの外側の下部(下腿外側下部)の皮膚感覚を担当しています。

浅腓骨神経への影響:腓骨筋のコンディションがしびれを左右する可能性

この位置関係から、長腓骨筋や短腓骨筋のコンディションが悪化すると(例えば、使いすぎで硬くなったり、柔軟性が低下したりすると)、すぐそばを走る浅腓骨神経にストレスがかかりやすくなることが想像できるでしょう。これが、下腿の外側や足の甲のしびれ、痛みを引き起こすメカニズムの一つと考えられます。筋肉のケアが神経の健康にも繋がるのですね。

長腓骨筋のとなりの筋肉たち:長趾伸筋とヒラメ筋

長腓骨筋のすぐ内側(体の中心に近い側)には、前方区画に属する長趾伸筋(ちょうししんきん:足の指を伸ばす筋肉)が位置しています。そして、すぐ外側(体の外側)には、後方浅部区画に属するヒラメ筋(ふくらはぎの深層にある筋肉)が位置しています。これらの筋肉との滑走性(すべりの良さ)も、腓骨筋の機能には重要です。

前脛骨筋との深い関係性:停止部のつながりと足のアーチバランス

足部には、たくさんの小さな骨が複雑に組み合わさってアーチ構造を作っています。このアーチの維持には、多くの筋肉が関わっていますが、長腓骨筋と前脛骨筋(ぜんけいこつきん:すねの前側にある筋肉)の関係は特に興味深いものです。

前脛骨筋と長腓骨筋の停止部はつながっている!?スパイラルラインの視点

前脛骨筋は、内側楔状骨と第1中足骨底に停止します。これは、長腓骨筋の停止部と非常に近い場所ですね。解剖学の教科書によっては、停止する場所が若干異なると記載されていることもありますが、両者の腱組織は筋膜を介してつながりを持っていると考えられています。アナトミートレインの考え方では、このつながりは「スパイラルライン」の一部として捉えられています。

トーマス・マイヤーズ氏の言葉から読み解く筋膜の連続性

アナトミートレインの提唱者であるトーマス・マイヤーズ氏は、その著書の中で「関節包の反対側で長腓骨筋との直接的な筋膜接続があり、同様に分岐した腱が同じ骨の関節包に入る。すなわち前脛骨筋と長腓骨筋との間に、機械的な筋膜連続体がある。」(『アナトミー・トレイン 第3版』医学書院 p154より引用・改変)と述べています。これは、二つの筋肉が単に隣り合っているだけでなく、機能的にも連携していることを示唆しています。

回内足と回外足の評価に役立つ視点:腓骨筋と前脛骨筋の力関係

このつながりと、それぞれの筋肉の作用(前脛骨筋は主に足関節の背屈と内反)を考慮すると、足部の回内足(かいないそく:足裏が外を向き、内側のアーチが潰れた状態)や回外足(かいがいそく:足裏が内を向き、外側に体重がかかりやすい状態)を評価する際に、新しい視点が得られます。

回内足のケース:長腓骨筋は短縮位?前脛骨筋は伸張位?

回内足の場合、足部は外反しやすいため、外反作用のある長腓骨筋は縮んで硬くなっている(短縮位で固定されている)可能性があります。一方で、内反作用のある前脛骨筋は引き伸ばされた状態(伸張位で固定されている)になっているとイメージできます。

回外足のケース:長腓骨筋は伸張位?前脛骨筋は短縮位?

逆に回外足の場合、足部は内反しやすいため、前脛骨筋が縮んで硬くなっている(短縮位で固定されている)可能性があります。そして、長腓骨筋は引き伸ばされた状態(伸張位で固定されている)とイメージできるでしょう。

メリット:足のタイプに合わせたアプローチのヒントになる

このように、長腓骨筋と前脛骨筋の関係性を理解することで、回内足や回外足といった足のタイプ別に、どちらの筋肉にどのようなアプローチ(ストレッチや筋力強化など)が必要か、というヒントが得られます。

デメリット・注意点:単純な二元論で捉えず、個々の状態を評価することが大切

ただし、これはあくまで一つの考え方であり、全てのケースに当てはまるわけではありません。人の体は複雑で、回内足や回外足の原因も様々です。長腓骨筋と前脛骨筋の関係だけを見て、「回内足だから長腓骨筋は必ず短縮している」と短絡的に判断するのは避けましょう。必ず個々の患者さまの状態を丁寧に評価し、多角的な視点からアプローチを考えることが重要です。

【触診方法】いよいよ実践!腓骨筋を的確に触り分けるテクニック

さて、いよいよお待ちかねの触診方法です。知識を実践に結びつけるためには、正確な触診スキルが欠かせません。

長腓骨筋の触診ステップ:側臥位でアプローチ

準備:患者さまの体勢とランドマークの確認

患者さまには横向き(側臥位:そくがい)になってもらいましょう。触診したい方の足が上になるようにします。

ステップ1:長腓骨筋腱を足底側からキャッチ!

まず、第5中足骨粗面(小指の付け根の骨の出っ張り)を探します。その少し後ろ(後方)で、足の裏側(足底側)から指を当ててみてください。そして、患者さまに足首をゆっくりと外反(足の裏を外に向ける動き)してもらいます。この時、指の下でピクッと緊張する腱を感じられるはずです。これが長腓骨筋の腱です。

触診のコツ①:短腓骨筋腱との区別のポイント

長腓骨筋の腱は、短腓骨筋の腱と平行に走っています。足の裏側から指を当てることで、前方を走る短腓骨筋腱と間違えにくくなります。これが一つ目のコツです。

ステップ2:筋腹を腓骨頭までたどってみよう!

腱を触れたら、そのまま腱を上にたどっていき、外果(外くるぶし)の後ろを通って、さらに腓骨に沿って上に上がっていきます。腓骨の中央あたりから上のほう(近位)にかけて、足首の外反運動に伴って筋腹が収縮するのを感じられるでしょう。最終的には腓骨頭(腓骨の一番上の出っ張り)までたどります。

触診のコツ②:筋腹の位置をイメージする

長腓骨筋の筋腹は、主に腓骨の中央から近位(膝に近い側)にあります。この解剖学的な位置を頭に描きながら触診を行うと、より正確に捉えることができます。

短腓骨筋の触診ステップ:こちらも側臥位で

準備:ランドマークは外果と第5中足骨粗面

長腓骨筋と同様に、患者さまには側臥位になってもらいます。触診の目印(ランドマーク)となるのは、「外果(外くるぶしの一番尖ったところ)」と「第5中足骨粗面(小指の付け根の骨の出っ張り)」です。

ステップ1:短腓骨筋腱を足背側から触察!

まず、外果の尖端と第5中足骨粗面を指で確認します。次に、この二つのポイントが近づくような動き、つまり短腓骨筋の主な作用である足部の「外転」(足部を外側に開く動き)を患者さまに繰り返し行ってもらいます。この時、外果と第5中足骨粗面の間で、足の甲側(足背側)から指を当てて腱の緊張を触察します。

触診のコツ①:長腓骨筋腱と間違えないために

短腓骨筋の腱を触察する際は、足の甲側から指を当てるのがポイントです。こうすることで、後方を走る長腓骨筋の腱と区別しやすくなります。

ステップ2:筋腹を腓骨中央まで確認しよう!

腱を外果のあたりまで触れたら、今度は指を少し前方(筋肉の前縁あたり)から当てるようにします。そして、再び足部の外転運動を行ってもらい、短腓骨筋の筋腹が収縮するのを感じ取ります。筋腹は腓骨の中央あたりまで感じられるでしょう。

触診のコツ②:外反を伴わないように注意する

短腓骨筋の作用である「外転」を純粋に引き出すのがコツです。できるだけ足首の「外反」(足裏を外に向ける動き)が伴わないように注意してもらうと、長腓骨筋の活動を抑え、短腓骨筋の収縮をより明確に感じ取りやすくなります。

【まとめと行動喚起】腓骨筋の理解を深め、明日からの臨床に活かしましょう!

ここまで、長腓骨筋と短腓骨筋の解剖学、そして具体的な触診方法についてお伝えしてきました。いかがでしたでしょうか。下腿の外側から足の甲にかけてのしびれや痛みは、患者さまにとって非常につらい症状です。今回学んだ知識と技術が、皆さまの臨床において、そのような症状の原因を探り、的確なアプローチを行うための一助となれば幸いです。

触診スキルは練習あるのみ!仲間と高め合おう

解剖学の知識を頭で理解することも大切ですが、それを実際の体で感じ取る触診スキルは、練習を重ねることでしか身につきません。ぜひ、ご家族やご友人、職場の同僚の方々と一緒に、今日学んだ触診方法を練習してみてください。お互いに触り合い、フィードバックし合うことで、より早く、より正確な触診技術を習得できるはずです。

しびれの原因を見極め、患者さまの笑顔を取り戻すために

長腓骨筋・短腓骨筋は、足首の機能だけでなく、全身のバランスや神経症状にも関わる重要な筋肉です。これらの筋肉への理解を深めることは、新人セラピストの皆さんにとって、大きな強みとなるでしょう。これからも学び続け、患者さま一人ひとりの症状に真摯に向き合い、その方らしい笑顔を取り戻すお手伝いができるよう、一緒に頑張っていきましょう!

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